眼球運動制限を伴わない強度近視性内斜視に対して上外直筋結合術を施行し術後約6年間経過観察を行った1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Highly Myopic Strabismus Without Limited Eye Movement: Six-year Follow Up After Unilateral Superior Rectus and Lateral Rectus Muscle Bellies Union Surgery
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抄録
<p> 眼球運動制限を伴う固定内斜視を呈する強度近視性斜視に対する術式として上外直筋結合術の効果は確立されている.一方,画像上眼球の筋円錐からの脱臼がみられるが眼球運動制限を伴わない強度近視性斜視に対する上外直筋結合術の効果についての報告は少ない.我々は眼球運動制限を伴わない強度近視性内斜視に対して上外直筋結合術を施行し,術後約6年間経過観察を行うことができた症例を経験した.画像上両眼に筋円錐からの脱臼がみられたが,程度のより強い右眼に上外直筋結合術を施行した.術後,内斜視は改善したが術眼が上斜視となり僚眼の下直筋後転法を施行した.経過良好だったが上外直筋結合術施行から5年後に水平性複視が増悪し,プリズム組込眼鏡装用で複視は改善した.本症例の経過と既報から眼球運動制限がなく両眼に眼球の脱臼がみられる強度近視性症例では,両眼の上外直筋結合術を計画するのが良いと考えられた.</p>
収録刊行物
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- 神経眼科
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神経眼科 37 (3), 317-321, 2020-09-25
日本神経眼科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390567172583082880
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- NII論文ID
- 130007919765
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- ISSN
- 21882002
- 02897024
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可