一対比較法を用いた保護者の小児救急医療機関の選好度の分析

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タイトル別名
  • Analysis of the behavior of guardians in selecting pediatric emergency facilities by using the paired comparison method
  • イッツイヒカクホウ オ モチイタ ホゴシャ ノ ショウニ キュウキュウ イリョウ キカン ノ センコウド ノ ブンセキ

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抄録

地域住民の小児救急医療施設の選好度を明らかにすることを目的に,一対比較法を用いたアンケート調査によって病院の選択要因の重要度を相対的に評価した。子供が急病である時の病院の選択要因を7つ設定し,各2つの選択要因対について,どちらが,どれだけ,重要と考えるかを尋ねた。調査は,幼稚園に通う子供の保護者に対して153部を記布し,73通の有効回答を得た。その結果,保護者は小児救急医療機関を選択する際に小児科の医師がいることを他の要因と比較して重要であると考えていることが明らかとなった。また,小児科までの移動距離を重要と考える傾向は弱かったが,医療機関の近隣に住む住民は,小児科までの距離が遠くなることに対して抵抗感があることが示唆された。安心感に関わる選択要因の重要度が高く,地域の小児科開業医や総合診療医との医療連携体制の構築など,保護者に安心感を提供する施策が必要であると考えられた。

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